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1分間の행복<Haengbok*幸せ>書蔵

SUPER JUNIORのBL二次小説サイト。雑食性につきいろいろなスジュカプのおはなしです。右ウク派。イェウク、ギュウク、ヘウクetc...

ハッカーⅢ【前編】(ABブラザーズ) 


よっぽど、気に食わなかったんだろう。

高校生の俺が、たかだか小さな音楽祭で入賞したくらいで、スカウトされ、すでに何年も練習生をしているヒチョルさんと一緒にデュオを組むなんて話、ありえないと思ったに違いない。

「いや~、ヒチョル、こいつ、キム・ジョンウンは絶対にお前といいケミを見せると俺は確信してるからさ!仲良くしてくれよ。」

高笑いをしながら、背中をばんばん叩く事務所の社長のお願いに、彼はなんの返事もせずに、俺に鋭い眼光を向けるだけ。

ヒチョルと呼ばれた男は、俺よりも4歳年上で、一瞬、女性では無いかと勘違いしてしまうくらい、美しい顔の男だった。


*****


俺は、実家を出て、このヒチョルさんと宿舎で共同生活を送ることになった。

ヒチョルさんは、AB型。

気まぐれで、マイペースで、動物に例えるなら、猫だろう。

「ヒチョルは難しい奴だから、これまで、何回も相方を変えてきた」

と社長からは話に聞いていたけれど、俺は、こんな類の人間のことは理解できるんで、さして気にもならなかった。

なぜなら、俺自身もAB型で、周囲が理解しがたい面を持ってるから。

そんな彼との共同生活は、特に親しくもならないけれど、摩擦が起きることも無く、淡々としたものだった。

一応、俺たちはデビューをしたけれど、星の数ほどアイドル達がいる中で、そんなに簡単には人気が出るはずもなく、俺は、高校を卒業した後、大学には進学せずに美容専門学校へ進学した。

この世界に足を踏み入れた時、もし、この世界で成功しなかったら、その先、どう、生活していこうかと考えたら、中途半端に大学に進学するよりも手に職を付けておく方がいいと思ったんで。

そんなある日、たまたま、出演させてもらった歌番組でヒチョルさんを見かけ、彼の美貌に目を止めたあるプロデューサーがヒチョルさんだけをドラマに出演させたいと言ってきた。

事務所の社長も

「まずは、世間に存在を知ってもらうことが大事だ。ほら、よくあるだろ?グループの中のひとりをオーディション番組に出演させて、期間限定のグループ活動をやらせてさ、それの解散後にもともとのグループに戻って、そのもともとのグループの知名度を上げるやりかた。あれだよ、あれ!」

と俺たちふたりを説得し、このチャンスをものにしていこうと意気込んだ。

それは定説だし、反対する理由なんてない。

そして、俺じゃなくて、ヒチョルさんに声がかかってよかったと内心、ホッとした。

なんとか均衡を保ってる同居生活なのに、俺が選ばれて、気まずくなるのは嫌だったし。

それからほどなく始まったドラマ撮影。

ドラマの撮影というのは、昼夜を問わず、撮影が進行していくので、ヒチョルさんは宿舎にいるときは、いつも疲れてぐったりとしていた。

俺は、今、学校で習っているんで、練習をさせてほしいという口実をつくって、そんなヒチョルさんにヘッドスパをしてあげた。

本当なら、ふたりで頑張らないといけないところを、ヒチョルさんがひとりで頑張っていてくれる今、俺にできるのは彼に少しでも安らいでもらうこと。

指先に感謝の気持ちを込めながら、キュッキュッとヒチョルさんの頭皮をマッサージしていく。

床に横になってもらって、タオルを積み上げて簡易式につくったヘッドレストの先に大きな洗面器に湯をはり、アロマオイルを落とす。

オイルは、リラックスできるような香りを選んで。

洗面器に流れ落ちてきたヒチョルさんの髪を柔らかく擦り、頭皮を指圧する。

肩やデコルテまでマッサージをするから、ヒチョルさんにシャツのボタンを上から数個外し、肌を出してもらい、そこにも俺の掌で人肌に温めたオイルを丁寧に擦りこむ。

そのうちに、

「ジョンウナのマッサージのおかげで、俺、将来、絶対に禿げないな。」

なんて、冗談も言ってもらえるほど、ヒチョルさんは俺に心を許すようになっていった。


「あー、あのセリフ!あんまり長いからさ、途中で記憶、吹っ飛んじゃって、なかなか最後まで言いきれなくて。言えたと思ったら、演技の方がまるでダメで、何回、NG出したんだろ...。」

ヒチョルさんは、よっぽど、慣れないドラマ撮影が精神的にもツラいのか、スパの最中に、俺にときどき、愚痴もこぼす。

「大変ですね...。」

俺はマッサージをしながら、それらに静かに相槌を打つだけ。

それでも、ヒチョルさんはどんな時間よりも俺とのこんな時間が癒されるって、喜んでくれるので、俺はそれが嬉しくて、ヒチョルさんとのこの時間がことのほか楽しみになった。


いつ頃からだろうか。

ある時から、同性にこんな感覚を持つはずもないのに、ヒチョルさんに触れる俺の指先に甘い熱さを感じるようになった。

それは、カラダの底の方から湧き上がってくる自分では抑えきれないあの熱と同じ温度。

「ヒチョルさん、気持ちいいですか?」

「ん...。」

ヒチョルさんに、この体温から汚らわしい感情が伝わりませんようにと祈りつつ、頭部から肩に向かって指圧をしながら指を降下させて行った。


*****


ヒチョルさんのドラマがクランクアップし、ヒチョルさんは控えてたお酒もたくさん打ち上げで飲んで帰宅した。

「ジョンウナ~ただいま~。」

すごく上機嫌で、玄関に着くなり、大きな声で俺に帰宅を告げる。

酔って、よろよろしているヒチョルさんを玄関まで迎えに行き、ベッドに寝かせた。

上着を脱がせ、ハンガーにかけ、寝苦しくなるといけないから、いつもは自分でしてもらってるけど、今日は俺がヒチョルさんのシャツのボタンを首のあたりの2、3個だけ、外しにかかった。

「う、ふぅー。ジョンウナ...。」

酔っぱらってるのに、どこにそんな力がまだ残っていたんだろうか?

ボタンを外すためにかがんでいた俺の首に両腕を巻き付けてきて、そのまま、俺を引き倒し、抱きしめた。

「ちょ、ちょっと…ヒチョルさん、悪ふざけすぎ...」

「知ってたんだ。」

「え?なにを...?」

酔っ払いの相手なんて真剣にしちゃダメなんだけど、彼の言葉の意味がどうにも気になって、思わず問うてしまった。

「ジョンウナの気持ちに気づいてた。」

俺の心臓の鼓動の音が耳に届くほど大きくなって、速度もいつもの倍になった。

ヒチョルさんは、どう思ってたの?

同性に変な気を起こす俺のこと、気持ち悪かった?

「ヒチョルさん…離してください。」

俺はヒチョルさんの次の言葉を聞きたくなくて、ヒチョルさんの腕の中から、抜け出そうともがいた。


Cont.


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あしたは、にいさんのセンイルですね。

にいさんのセンイル祝いを小説「ハッカー」で書いてみました。

きょうは前夜祭として前編をお送りします。

この小説はギュイェが中心なんですけど、
ギュイェの前に、ABブラザーズがあったというwww

ぴんウサは、雑食ですが、
ABブラザーズは、はじめて書きました。

明日は、いよいよウフフな展開に・・・?(´艸`*)

明日も、夜8時にUPしますが、鍵をかけます。

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